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共和ゴムブログ

ブリードとは??

2011年4月25日 07:35

ゴム成型品に起こる問題として、

ブリード」があります。

 

これは、どういった現象かというと、

ゴム成型品が、時間が経つと、表面に油がでてきて、

べちゃべちゃするというものです。

 

この油(ゴム業界では「可塑剤」といいます)が、

接触しているプラスチックを劣化させ、

場合によってはプラスチックが割れてしまうなどの問題が

起こります。

これを「移行性」といいます。

 

では、何故このようなブリードがおこるのでしょうか??

 

溶媒と溶質には、SP値(溶解度パラメーター)というものがあります。

SP値が近いもの同士なら、溶解しやすいという性質があります。

逆に、SP値が離れているもの同士は溶解しないということになります。

 

例えば、SP値が低いEPDMというゴムに、

SP値が高いアロマオイルを混ぜても溶解しません。

よって、このような場合、ゴム成型品が間違いなくブリードします。。。。

 

よく中国の粗悪なゴム成型品がブリードするという現象があります。

(ブリードだけでなく、ブリードもよく起こります。。。)

 

 

例えば、粗悪な中国製のEPDMゴム成型品を調べてみました。

 

なんと・・・・

EPDM100%ではなく、再生ゴムが50%も混ぜられておりました。

再生ゴムは、主に廃タイヤが主原料なので、

主成分はSBRとなり、

そこにNRやBRも入っております。

 

ということは、

EPDM、SBR,BR、NRという4種類のポリマーが混ぜられているということになります。

色々なポリマーを混ぜるということ自体は悪くはないのですが、

 

問題は、

可塑剤の選定と、添加量!!

 

こんなベース配合に、

安くて粗悪なアロマ系可塑剤を入れられたら、間違いなくブリードします。

 

しかも、再生ゴムがアロマ系可塑剤とSP値が近いほうなので、

変にそこそこは吸収してくれます。

アロマ系可塑剤が少量だけなら再生ゴムと相溶してくれるのですが、

多すぎると、SP値が極端に違うEPDMには相溶しないので、

確実にブリードします。

 

ナフテン系可塑剤のグレードをちゃんと選定し、適量を添加すれば、

ブリードは起こらないでしょうが・・・・

 

このように、

溶媒-溶質を混ぜる時には、SP値(溶解度パラメーター)を考慮しながら、

配合設計をたてなければいけません。

 

 

同じゴム業界として、

このような粗悪なゴム成型品は許せません!!

粗悪なゴム成型品の根絶を願っております。