共和ゴム株式会社

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よくあるご質問FAQ

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ゴムについて

どんなゴム材質を選べば良いですか?

使用状況や使用する環境条件によって変わってきますので、一概に表現するのは非常に難しいですが、特に注意する点としては、ゴムの移行が大きな問題となります。
移行とは、ゴムの中の成分(硫黄・可塑剤等)が相手方(金属・樹脂等)に移り、相手方に変色・物性低下現象等の様々な要因を引き起こします。
逆に、相手方からゴムに移行することもございます。このような、使用条件に該当する場合は、必ずご相談ください。 参考資料として、弊社HP内に原料ゴム性能や耐油性・耐溶剤性・耐薬品性一覧がございますので、 目安としてご利用ください。

用途に併せたゴムは、作れますか?

はい、可能です。当社の得意分野ですので、 用途に併せたゴム材料を作製いたします。
先程「Q5」で述べた移行につきましても、非移行性配合が可能です。
設計前にぜひ1度ご相談ください。

ゴムの表面に白い粉が付くのはなぜ?

ゴムに配合剤を添加して、それを加硫して製品化しますが、その過程でいろいろな種類の配合剤を、ロール練りしながらゴムに加えていきます。
この時に配合剤を大量に添加すれば起こりやすく、練っている時は発熱し、温度が高くなり配合剤が溶解しやすい状態、つまり過剰にゴムに配合されている場合は、室温に戻ると配合剤がゴム表面へ出ようとします。
これが粉であればブルーム(ブルーミング)、液体であればブリードと呼んでいます。

ゴムの表面に白い粉が付くのは良くないの?

この現象だけで決め付けることは大変危険で注意が必要です。
ブルームしないから良いとは言えません。
特にNBRを使用している場合、NBRの弱点はオゾン劣化や酸化劣化です。
それを防ぐ方法として、酸化防止剤やパラフィンをわざとブルーム(白く)することにより、表面保護剤としての役目をさせている場合もあります。

ゴムの耐候性と耐オゾン性について

ゴム成分の主鎖に二重結合を含むジエン系ゴムと含まない非ジエン系ゴムと分けることができます。
この二重結合を含むか、含まないかによって、オゾンによる劣化、耐候性に影響があります。
一般に二重結合を含む場合、オゾンアタックを受けやすく耐候性が悪いとされています。

ジエン系ゴム 非ジエン系ゴム
ゴム名 ゴム略号 ゴム名 ゴム略号
天然ゴム NR ブチルゴム IIR
イソプレンゴム IR エチレンプロピレンゴム EPDM
ブタジエンゴム BR ウレタンゴム U
スチレンブタジエンゴム SBR シリコンゴム Q
クロロプレンゴム CR クロロスルフォン化ゴム CSM
アクリロニトリルブタジエンゴム NBR 塩素化ポリエチレン CM
*ブチルゴム(IIR)は、主鎖に二重結合を含んだイソプレンを共重合させていますが、極めて少量のため非ジエン系ゴムの中に入れています。
アクリルゴム ACM
エピクロルヒドリンゴム ECO
フッ素ゴム FKM

ゴムのオゾン劣化防止は、どうすれば良いの?

オゾンによる劣化がありそうな所で使用する場合は、下記のような点で防止するようにしています。
1)オゾンは、ゴムの二重結合に作用するので、二重結合がないか、少ないゴムを選択します。
2)二重結合を持つゴムには、耐オゾン性を向上させるため、ワックスや老化防止剤を配合します。
ワックスは、ゴム表面に徐々に出てきて薄い膜(ブルーム)を作り、ゴム表面を保護します。
老化防止剤は、ゴムとオゾンが反応して亀裂へと成長する過程を防止します。
前者は物理的に、後者は化学的にオゾン劣化を防止します。
3)できるだけ応力のかからない状態にします。

保管についても応力のかからないように保管し、極端に重ねたり、曲げたり、または、吊るして保管することのないように慎重に扱います。
4)湿気の多い場所や、オゾン濃度の高い場所で、オゾン劣化しやすいゴム製品を使用したり、保管することの無いようにします。
モーターやクラッチなど高圧電流の近くや、クリーンルームなどのオゾン発生装置の近くでの使用および保管、また日光が、オゾン劣化と直接関係ないとはいえ、日光の当たるところは、他の場所よりオゾンの濃度が高いので、オゾン劣化しやすいゴムを屋外で保管しないようにします。

ゴムの耐熱性について

ゴムの耐熱性という場合、下記の3つの点に分けて考えられます。
1)耐熱温度:比較的短時間で、何度まで耐え得るかという最高限界温度
2)使用耐熱温度:連続使用が可能な使用安全耐熱温度
3)耐熱老化性と温度の関係:長時間使用し、熱によって老化を促進されることに抵抗する性質と温度の関係
主鎖に二重結合を含むジエン系ゴムは、耐熱性がなく、二重結合が少ないかあるいは、含まないゴムは、耐熱性が優れています。
また、同じゴムの種類でも、配合によっても変わります。たとえば、加硫系では、硫黄加硫は、無硫黄加硫よりも耐熱性が劣ります。

ゴムの種類 略号 耐熱限界温度 耐熱安全温度
ニトリルゴム NBR 120 100
水素化ニトリルゴム HNBR 140 120
フッ素ゴム FKM 230 200
シリコーンゴム VMQ 180 150
エチレンプロピレンゴム EPDM 140 120
クロロプレンゴム CR 120 100
アクリルゴム ACM 160 140
ブチルゴム IIR 140 120
ウレタンゴム U 100 70
クロロスルフォン化ポリエチレンゴム CSM 130 100
エピクロルヒドリンゴム CO,ECO 130 100
天然ゴム NR 80 65
フッ素樹脂(参考) PTFE 260 250

ゴムの耐寒性について

ゴムは、常温においては、弾性に富んだ物性を持っていますが、低温になると次第に硬くなります。
ゴムの耐寒性という場合、ゴムの硬化、つまりゴムとしての一番の役割である弾性がなくなることですが、下記の3つの点に分けて考えられます。
1)単純な温度効果によるゴムの硬化
2)ガラス転移点(Tg)での硬化とぜい化(もろくなること)
3)結晶化傾向のあるゴムの結晶化による硬化

ゴムの種類 略号 耐寒限界温度
ニトリルゴム NBR -50
水素化ニトリルゴム HNBR -30
フッ素ゴム FKM -20
シリコーンゴム VMQ -90
エチレンプロピレンゴム EPDM -60
クロロプレンゴム CR -45
アクリルゴム ACM -20
ブチルゴム IIR -45
ウレタンゴム U -30
クロロスルフォン化ポリエチレンゴム CSM -30
エピクロルヒドリンゴム CO,ECO -30
天然ゴム NR -50

材質について

ゴムの材質は、判別できるのですか?

専門機関等において高い確率で判別は可能です。
しかし、100%の成分を分析することはできず、費用もかなり掛かります。
ここでは、自分でできる簡単な判別方法をお教えします。

ゴムの種類 略号 外観* 燃焼させた状態
ニトリルゴム NBR 淡黄色~淡褐色透明~半透明 易燃、黒煙、軟化、暗黄色炎、タンパク臭
フッ素ゴム FKM 白色、不透明 自己消火性、無煙、軟化、橙黄色炎、有毒ガス
シリコーンゴム VMQ 白色、透明~半透明 易燃、白煙、明黄色炎、臭少、軟化白化
エチレンプロピレンゴム EPDM 白色、不透明 易燃、無煙、溶融、パラフィン臭、ローソク状炎
クロロプレンゴム CR 淡黄色~淡褐色半透明 難燃、自己消火性、黒煙、橙黄色炎、軟化、塩酸臭
アクリルゴム ACM 無色、透明~半透明 易燃、軟化、エステル臭
ブチルゴム IIR
ウレタンゴム U 淡黄色、透明 易燃、無煙、橙黄色炎、溶融、特有臭
天然ゴム NR 淡黄色~淡褐色透明~半透明臭いあり 易燃、黒煙、暗黄色炎、軟化、ゴム臭
スチレンブタジエンゴム SBR 淡黄色~淡褐色透明~半透明 易燃、黒煙、暗黄色炎、軟化、スチレン臭

【注記】*着色品には注意すること。

樹脂の材質は、判別出来るのですか?

樹脂に関しても、ゴム同様、専門機関等において高い確率で判別は可能です。
しかし、100%の成分を分析することはできず、費用もかなり掛かります。
ここでは、自分でできる簡単な判別方法をお教えします。

樹脂の種類 識別方法
ポリエチレン
  1. 無着色では半透明の白色樹脂であり、水に浮く。
  2. 燃やすとローソクを燃やした様な臭いがする。
  3. 爪で引っかくと傷が付くが、たたいても割れない。
  4. トルエンに漬けると溶けるが、アセトン、アルコールに不溶 。
ポリプロピレン
  1. 半透明で水に浮く。但し複合系は除く。(比重=0.90前後)
  2. 燃やすと滴下し、炎先端は黄色、下部青色である。
  3. 爪で引っかいても傷が付き難い。折り曲げてもなかなかちぎれない。
    (優れたヒンジ特性を持っている。)
  4. 約165~170℃で溶けて軟化する。
ポリスチレン
  1. 透明樹脂で傷が付き難い。
  2. 燃やすと黒煙が出る。
塩化ビニル
  1. 温めると柔らかくなり、強く熱すると溶けてしまう。
  2. 自己消火性があり、塩酸臭がする。
  3. 一般の溶剤(メタノール・アセトン・トルエン)に溶けない。
AS樹脂
  1. わずかに黄色を帯びた透明樹脂である。
  2. 燃やすと黒煙が出る。
  3. 傷が付き難い。
ポリカーボネイト
  1. 透明である。
  2. 自己消火性がある。

各種原料の参考データ表について

原料ゴム性能の参考になるデーター表はありますか?

ゴム材料の特性を、簡単にまとめた一覧表がございます。
ゴム特性は、配合により変化いたします。
あくまで、目安としての参考値なので、保証値ではございません。
実際のご使用は、試験片などによる実用試験でご確認のうえご使用ください。

一覧表はこちら

ゴム材料の耐油性・耐溶剤性・耐薬品性の参考になるデーター表はありますか?

ゴム材料の耐油性・耐溶剤性・耐薬品性を簡単にまとめた一覧表がございます。
あくまで、目安としての参考値なので、保証値ではございません。
実際のご使用は、試験片などによる実用試験でご確認のうえご使用ください。

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各種熱塑性樹脂の参考になるデーター表はありますか?

熱可塑性樹脂材料の特性を、簡単にまとめた一覧表がございます。
あくまで、目安としての参考値なので、保証値ではございません。
実際のご使用は、試験片などによる実用試験でご確認のうえご使用ください。

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