各種原料の参考データ表

熱可塑性樹脂の特性表です。ポリエチレンやABS、ポリカーボネート、テフロンなど、主な樹脂材料の比重や引張強さをまとめています。

熱可塑性樹脂の特性表の見方

熱可塑性樹脂の特性表の数値は、保証値ではありません。そのため、あくまで目安としてご覧ください。

各種熱塑性樹脂の特性表

熱可塑性樹脂材料の特性を、簡単にまとめた一覧表です。
あくまで、目安としての参考値なので、保証値ではございません。
実際のご使用は、試験片などによる実用試験でご確認のうえご使用ください。

熱可塑性樹脂の主な特性項目を、次の表にまとめました。

まず、表の上部では、熱可塑性樹脂ごとの比重・引張強さ・伸びなどの機械的な特性を示しています。次に、熱可塑性樹脂の硬さ・衝撃強さ・摩耗や、融点などを比べています。

熱可塑性樹脂の名称は、表の一番上の行に並んでいます。さらに、表の下部では、熱可塑性樹脂ごとの弱酸・強酸・弱アルカリ・強アルカリ・有機溶剤への耐性を示しています。なお、熱可塑性樹脂の注記(注1~3)は、表の下にまとめています。

熱可塑性樹脂の特性表(機械的特性)
項目単位試験法
ASTM
(高密度)
ポリエチレン
ポリプロ
ピレン
(高衝撃)
ABS
ジュラコンデルリンジュラ
ネックス
ポリカーボ
ネート
6-6
ナイロン
6-
ナイロン
テフロン
比重gr/・D-7920.94-0.970.90-0.91>1.021.411.421.521.201.141.12-1.152.10-2.30
引張強さkg/・D-638220-390300-3904006207031200600872730-840280-352
伸び%D-63815-100200-7003>1275211529025-320200-400
引張弾性係数kg/・D-638
0.42-1.10×104
1.35×104
2.28×104
2.88×104
2.67×104
10.10×104
0.22×104
-
1.05-2.66×104
0.41×104
曲げ強さkg/・D-7907049260091010052000950-560-1130-
曲げ弾性係数kg/・D-790
0.6×104
1.1-1.4×104
0.42-1.10×104
2.6×104
2.7×104
9.3×104
2.5×104
2.9×104
2.7×104
0.3-0.6×104
圧縮強さkg/・D-695>225 474>420110012651270770344506-914120
圧縮弾性係数kg/・D-695-
1.34×104
>0.59×104
0.47×104
0.49×104
4.90×104
0.24×104
-
>2.60×104
0.50×104

熱可塑性樹脂ごとの硬さ・衝撃・摩耗を比べた表です。

熱可塑性樹脂の特性表(硬さ・衝撃・摩耗)
項目単位試験法
ASTM
(高密度)
ポリエチレン
ポリプロ
ピレン
(高衝撃)
ABS
ジュラコンデルリンジュラ
ネックス
ポリカーボ
ネート
6-6
ナイロン
6-
ナイロン
テフロン
ロックウェル硬さ D-785M60-70R80-110M100M80M94M60M75R121R113-118ショアー
D50-55
アイゾット
衝撃ノッチ付
kg・cm/cmD-2568.2×10.90.2533.06.512.58.02.756.53.9-7.916.4
テーパー摩耗
1kg CS-17
mg/1,000回D-10447023770146.540280<4<7-

熱可塑性樹脂ごとの熱的特性を比べた表です。

熱可塑性樹脂の特性表(熱的特性)
項目単位試験法
ASTM
(高密度)
ポリエチレン
ポリプロ
ピレン
(高衝撃)
ABS
ジュラコンデルリンジュラ
ネックス
ポリカーボ
ネート
6-6
ナイロン
6-
ナイロン
テフロン
融点℃ 136170170165175228220255220317-327
熱変形温度
4.6kg/・
℃D-6488596-11398158172228141235148121
熱変形温度
18.6kg/・
℃D-64843-5457-63861101362131349055-8055
熱伝導度
(℃/cm)
10-4cal/sec/・
C-17711.0-12.42.85.15.55.55.04.65.55.85.9
綿膨張係数
10-5cm/cm ℃
D-69611.0-13.05.8-10.28.38.510.42.3-9.77.08.17.29.9

熱可塑性樹脂ごとの電気的特性と吸水率を比べた表です。

熱可塑性樹脂の特性表(電気的特性と吸水率)
項目単位試験法
ASTM
(高密度)
ポリエチレン
ポリプロ
ピレン
(高衝撃)
ABS
ジュラコンデルリンジュラ
ネックス
ポリカーボ
ネート
6-6
ナイロン
6-
ナイロン
テフロン
誘電率

106Hz
 D-1502.52.2-2.63.03.93.73.62.93.64.0-4.7<2.1
誘電正接

106Hz
 D-150<0.0005>0.00050.00550.0070.0050.0200.0070.0200.040-0.130<0.0002
体積固有抵抗Ω-cmD-257
>1016
>1016
2×1014
1014
1015
1016
1016
1015
1012
>1018
耐アーク性secD-495-185>50240220125120-(絶乾)135>300
吸水率
24hrs
%D-570<0.010.030.300.220.250.100.241.21.5-2.0<0.01

熱可塑性樹脂ごとの耐候性と耐薬品性を比べた表です。

熱可塑性樹脂の特性表(耐候性と耐薬品性)
項目単位試験法
ASTM
(高密度)
ポリエチレン
ポリプロ
ピレン
(高衝撃)
ABS
ジュラコンデルリンジュラ
ネックス
ポリカーボ
ネート
6-6
ナイロン
6-
ナイロン
テフロン
太陽光線の影響  (注1)微かに黄変微かに変色耐える微かに黄変して脆化微かに変色非常に耐える
弱酸の影響 D-543非常に耐える多少耐える非常に耐える耐える非常に耐える
強酸の影響 D-543酸化性酸にて徐々に侵される侵される非常に耐える徐々に侵される侵される非常に耐える
弱アルカリの影響 D-543非常に耐える多少耐える侵される徐々に侵される非常に耐える
強アルカリの影響 D-543非常に耐える多少耐える侵される非常に耐える
有機溶剤の影響 D-54380℃以下なら耐える(注2)非常に耐える80℃以下なら
耐える
(注3)一般溶剤には耐えるが
フェノールとギ酸に溶解する
非常に耐える

表から分かる選び方の目安

熱可塑性樹脂を軽くしたい場合、比重が小さいのはポリプロピレン(0.90-0.91)やポリエチレン(0.94-0.97)です。一方、テフロンは2.10-2.30と重めです。

熱可塑性樹脂に強さを求める場合、引張強さが高いのはジュラネックス(1200)です。また、アイゾット衝撃強さでは(高衝撃)ABS(33.0)が大きい値です。

熱可塑性樹脂をこすれる所で使う場合、テーパー摩耗が少ないのは6-6ナイロン(<4)や6-ナイロン(<7)、デルリン(6.5)です。なお、表の数値はあくまで目安です。

熱可塑性樹脂の加工について

熱可塑性樹脂の射出成型品や加工品は、プラスチック製品のページでご紹介しています。また、熱可塑性樹脂の材質選びに迷ったときは、お気軽にご相談ください。

(注1)保護しない材料は急激にクラックを発生する。完全に保護するには黒色にする必要があるが、原色のものでも耐候性品あり。
(注2)ケトン、エステルと一部塩素化炭化水素に溶解する。
(注3)パラフィン系には耐えるが芳香族と塩素化炭化水素には溶解する。

熱可塑性樹脂のご相談

まず、熱可塑性樹脂の材質や形状、数量のご相談はお問い合わせフォームから承っております。また、サンプルのご依頼や製品カタログのダウンロードもできます。

なお、素材の一般的な性質は熱可塑性樹脂(ウィキペディア)も参考になります。ほかの製品は製品紹介をご覧ください。