【コスト比較】ゴム板の加工方法8選|ギロチン・打ち抜き・ウォータージェットをコスパ順に徹底解説

ゴム板の加工方法は、求める精度・数量・コスト・納期によって最適な手法が異なります。
ここでは、代表的な8種類の加工方法を「コストが安い順」に並べて、それぞれの特徴・メリット・デメリットをまとめました。

① ギロチンカット(断裁加工)

コスト: ★☆☆(最も安価)
特徴: 大型の刃でゴム板を直線的に切断する、最も基本的な加工方法。大量裁断に最適。

  • メリット: スピードが速く低コスト/厚物対応可/シンプルな構造
  • デメリット: 直線カットのみ/切断面が荒くなる場合あり

② 打ち抜き加工(トムソン・プレス)

コスト: ★☆☆(安価・量産向け)
特徴: 型を使ってプレス機で打ち抜く方法。パッキンやガスケットなどの大量生産に最適。

  • メリット: 型を使えば高精度/再現性が高い/量産時の単価が低い
  • デメリット: 初期型費用が必要/厚物には不向き

③ スリッター加工(スリット)

コスト: ★☆☆(安価)
特徴: ロール状のゴムやスポンジを細幅にカットする加工方法。テープ・バンド状製品に最適。

  • メリット: 均一幅で大量加工可能/材料ロスが少ない
  • デメリット: 直線カットのみ/厚み方向の管理が必要

④ プロッター加工(カッティングマシン)

コスト: ★★☆(中コスト)
特徴: デジタル制御で刃を動かす加工。型不要で小ロットや試作に向いています。

  • メリット: データ加工で短納期/曲線や文字カットも可能
  • デメリット: 厚物・硬質材には不向き/加工速度が遅め

⑤ 接着加工(貼り合わせ)

コスト: ★★☆(中コスト)
特徴: ゴム同士や異素材を貼り合わせる加工。大型製品や補修用途に活用されます。

  • メリット: 異素材複合化が可能/大判・厚物製作が容易
  • デメリット: 接着剤の選定が重要/接着強度にばらつきが出る場合あり

⑥ 切削加工(旋盤・フライスなど)

コスト: ★★☆(やや高め)
特徴: 刃物で削る高精度加工。試作や少量部品、自由形状に対応可能。

  • メリット: 高精度・自由形状対応/小ロット試作に最適
  • デメリット: 時間とコストがかかる/柔らかい材質では削り跡が残る

⑦ レーザー加工

コスト: ★★☆~★★★(やや高~高コスト)
特徴: レーザー光で焼き切る加工。薄物・微細形状・文字加工に向いています。

  • メリット: 微細加工・小径穴加工が得意/型不要で短納期対応
  • デメリット: 熱影響による焦げや変色/厚物は不向き

⑧ ウォータージェット加工

コスト: ★★★(最も高コスト)
特徴: 高圧水流でゴムを非接触で切断。熱や変形がなく、複雑形状でも高精度に加工可能。

  • メリット: 焼け・歪みなし/厚物や複雑形状も精密にカット
  • デメリット: 加工速度が遅く設備コストが高い

📊 コスト順まとめ表

順位 加工方法 コスト目安 精度 特徴
1 ギロチンカット ★☆☆ 直線カット・最も安価
2 打ち抜き加工 ★☆☆ 型で大量生産が可能
3 スリッター加工 ★☆☆ ロール材の幅出し
4 プロッター加工 ★★☆ 試作・データ加工に最適
5 接着加工 ★★☆ 貼り合わせ・補修用途
6 切削加工 ★★☆ 自由形状の精密加工
7 レーザー加工 ★★☆~★★★ 微細加工・薄物向け
8 ウォータージェット加工 ★★★ 最高 非接触・高精度切断

まとめ

コストを抑えたいならギロチン・打ち抜き・スリッター
精度やデザイン重視ならウォータージェット・レーザー・切削加工が有効です。
共和ゴムでは、お客様のご要望に合わせて最適な加工方法をご提案いたします。

スタッフコメント:
「コストと品質のバランスは、製品設計の鍵です。
図面やサンプルをお持ちいただければ、最適な加工方法を一緒に検討いたします!」