平素より大変お世話になっております。
スタッフコラムは初投稿となります、工場長をさせて頂いております松本と申します。
よろしくお願いいたします。
今年は立冬がすぎてからも夏日を記録するなど温暖化が起因しいるのか、海水温の上昇により魚介類の生息域が変わり水産物の漁獲量に影響が出ており気になります。
<プライベートでのPDCA>
さて私事ですが仕事以外の趣味が欲しくて2年ほど前より海水生物を飼育しております。
スーパーで元気の良さそうなアワビを見つけると家まで連れて帰り、アワビの暮らす海水温21℃に設定して飼育しております。
アワビの飼育をするならもう少し海水温を下げて飼育したいのですが、夏場は水槽面が結露して水滴が垂れ落ち、床が大惨事になってしまうのであまり海水温を下げられない為、生体に悪影響を及ぼしているのだと思っております。
初めは生ワカメやカジメなど海藻を食べますが、アワビは特に飼育が難しく、数ヶ月でエサを食べなくなり痩せてお星さまになってしまいます。
お星さまになった魚介類は捌いてイセエビや私のエサとなり次の命へと大切に繋いでおります。
硝酸塩を減らすため、背景面にリフジウムとしてしてクビレツダ(ウミブドウ)やヘライワツダの
海藻やプランクトンなどを育成し、自然に近いかたちで水質の浄化・向上するなど試行錯誤を
繰り返しPDCAを回しております。
<仕事でのPDCA>
ゴムの成形はゴム生地を熱い金型を圧力で挟み時間が経つと挟んだ金型の形で製品が出来ます。
金型を160℃近くまで温めるのに電力を利用して加熱しますが、弊社共和ゴムのプレス成型ははCO2ゼロの自然エネルギー100%を利用して生産しております。
しかしながらまだまだ火力発電など利用量が圧倒的に多く新エネルギー(太陽光、風力、地熱、バイオマス)の使用率は3.0%と大変少ないです。
ただ化石燃料由来の電気を今後もどんどん使っても良い訳ではないので、新エネルギーを積極的にみんなで使っていくようにしていく努力も必要となります。
また夏場の当社プレス工場は金型を160℃近くまで温めているので、工場内は40℃を超える事もあります。
当然スポットクーラーはありますが、お世辞にも涼しい快適な環境とは言い難いです。
電力を消費して温めた金型の熱は工場内にも流出しまうので、その流出を少しでも抑える事に着目して、
金型表面に特殊な塗料を塗り、金型金属面温度と塗料表面温度の差を約マイナス30℃下げるという
弊社独自の取り組みを塗料メーカーと試行錯誤を繰り返しながらPDCAを回して現在開発を進めております。
<PDCAを回す果てに・・>
プライベートでも仕事でも試行錯誤しながらPDCAを回し、未来に技術を残し、また少しでも地球環境に良いことを残すことが
大切だと、我が家の魚介類の命を頂いた私の使命なのだと思います。