共和ゴム株式会社

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カーボンペーパー×ゴムの一体成型シート|導電性と絶縁性を両立した新素材

お世話になっております。
本社営業部の道上です。

共和ゴムでは、新たにカーボンペーパーとゴムの一体成型シートを開発しました。
このシートは、カーボンペーパー面が優れた導電性を持ち、ゴム面は高い絶縁性能を発揮するという相反する特性を1枚で兼ね備えているのが特長です。

カーボンペーパーとは炭素を主体にした紙状の材料の事で導電性や耐熱性に優れており、軽くて薄いのが特徴です。
簡易的にデジタルテスターを用いて導通確認を致しました。

まずはただのゴムシートで測定しました。

数値がOLと表示されているので絶縁状態というのが分かります。
そもそもゴムは絶縁性能が高く電気を遮断する用途でも広く実績のある材料です。
続いては新たに開発したカーボンペーパー一体成型ゴムシートです。

まずカーボンペーパー面の導通確認です。(画像では表面の状態は分かりにくいですが、、、)

簡易的な試験となりますが十分に導通が確認できる数値が出ていました。
裏のゴム面の導通確認です。

数値がOLと表示されているので絶縁状態というのが分かります。
1枚で表面(カーボンペーパー面)は導電性があり、裏面(ゴム面)は絶縁性がある半導体のゴムシートと言えるのではないでしょうか。

念のためカーボンペーパー面とゴム面の導通確認です。

表面と裏面がしっかり区別され絶縁状態となっております。
従来、導電部材と絶縁部材を別々に組み合わせる必要がありましたが、
本製品では一体成型により省スペース化・軽量化・組立工数削減を実現できます。
また、柔軟性に優れるため、さまざまな機器や構造物への追従性にも優れています。

この特性を活かし、半導体製造装置、電子部品の保護材、静電気対策シートなど、幅広い分野での応用を期待しています。
共和ゴムは、今後も「導電」と「絶縁」という異なる価値を一体化した材料開発を通じて、新しい可能性を広げていきたいと思います。

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