共和ゴム株式会社

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ゴム製品の『色移り』とは?原因と対策、選び方のポイントを解説

お世話になります。
共和ゴムの寺阪翼です。
普段は中央区日本橋にある東京営業所に勤務しております。

ゴムの『色移り』問題についてのお問い合わせを先日頂いた為、いい機会だと思い、スタッフコラムとしてご紹介する事に致しました。

ゴム製品を使用していて、他の素材に色が移ってしまった経験はありませんか?
『色移り』は見た目だけでなく、製品の品質や寿命にも影響を与えることがあります。
ゴムの『色移り』の原因や、それを防ぐための対策についてご紹介いたします!
ゴム製品を選ぶ際のポイントも紹介するので、『色移り』に悩まないための参考にしてください。

ゴムの「色移り」とは?

『色移り』とは、ゴム製品が接触している他の物体や素材にゴムの色素や成分が移ってしまう現象です。
この現象は特に、ゴム製品が白い素材や明るい色の表面に触れるたびに問題になることが多いです。

ゴムの「色移り」の原因

① ゴムに含まれる成分
ゴムを着色する色素や着色剤、柔軟性を保つ可塑剤、劣化を防ぐ添加剤などが接触した素材に染み出すことで色移りが発生します。これらの成分が特に問題を引き起こしやすいポイントです。
②熱と圧力
日中高い温度に触れたり、強い圧力がかかる環境では、ゴムの成分が染み出しやすくなります。例えば、白いプラスチックや布の上に工業用ゴムを置き、その上に重量物を載せるなどして、長時間押しつけると、白いプラスチックや布に黒の色素が付着する『色移り』が発生しやすくなります。
③湿気や溶剤の影響
湿度が高い環境や洗剤などの薬品の成分がかかると、ゴムの表面から成分が流れやすくなり、『色移り』が発生する事があります。

ゴムの「色移り」を防ぐ方法

①非移行性の高いゴム素材を選ぶ
シリコンゴムやフッ素ゴムなど、『色映り』が起きにくい非移行性のゴム素材を選ぶことで、長時間接触しても『色移り』を防ぐことができます。
※価格的にはシリコンゴムがおすすめです。
②色素や可塑剤の選定
色が移りにくい色素や安定した添加剤を使うことで、『色移り』を目立ちにくくすることができます。
※『色移り』は完全には防げませんが、ゴムの色を白色や灰色にする事で、『色移り』した色を目立ちにくくすることが出来ます。
③表面処理やコーティング
ゴム製品の表面に特殊なコーティングを施すことで、ゴムの色や成分が他の物質に移行するのを防ぐ方法もあります。
④温度や圧力に配慮する
高温・高圧の環境での接触を避け、乾燥した適切な環境で保管することで、『色移り』のリスクを減らすことができます。

【まとめ】

『色移り』は、特に白や明るい色の素材に影響を与えるため、見た目や製品の品質に影響する場合があります。
家具、家電、衣類、車の内装など、ゴム製品が若干他の物質と接触使用する場合は、『色移り』が問題となる場合がございますので、対策が重要です。
色移りはゴム製品の保管方法や接触する素材に応じて防ぐことが可能です。
・・・迷ったら値段は張りますが、シリコンゴムシートを使用しましょう!
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