共和ゴム株式会社

スタッフコラムstaff column

「がっちりマンデー!!」にも取り上げられた超高比重ゴムについて説明致します。

10月6日TBS「がっちりマンデー!!」で当社の「超高比重ゴム」が、防音材・遮音材としてテレビで放映されました。

元々、比重2.85という高比重ゴムが作っておりました。

また2011年東日本大震災の時に、福島原発事故が起こった際に、作業員を放射能から守るための防護服に使いたいということで、
比重4.5という高比重ゴムを特注で製作したことがあります。
3年間くらいかなりの量のご注文を頂きました。

2011年当時は実現できなかったのですが、更に比重を高めたゴムを作ってみよう!という話しになりトライしました!

どこまで比重を高くできるか・・・?

かなり難しかったのですが、製造現場で試行錯誤しながら色々とトライした結果、
比重7.5という【超高比重ゴム】が完成しました。

鉄の比重が7.8なので、鉄に近い比重のゴムです!
しかもやはりゴムなので、鉄のように硬くなく、ゴムらしい弾性はそのまま残っており、曲げたり、容易にハサミで切れたりします。

この「超高比重ゴム」をどのように作ったかと言いますと、
ただ単にゴムの中にタングステン(比重19.3)をたくさん入れただけです。

共和ゴム製「超高比重ゴム」に入れているタングステン粉末(比重19.3)の写真です。

これがタングステン粉末です。

ベースとなるゴム素材は、耐候性・耐薬品性などに優れ、かつ高充填ができるEPDMを選定しました。

一見、簡単そうに思えますが、「ゴムの中に重金属をたくさん入れる(充填する)」ということが、
ゴム業界に属してる者ほど、とても嫌がる・絶対やりたくないことなんです・・・

ゆっくりとタングステンを入れていかなければいけないが、ゆっくり過ぎたらゴムが焼けてしまう・・・
急いで入れると機械がこわれてしまう・・・

本当に現場泣かせの製品なので当社も例外ではなく、製造現場が超嫌がっておりましたが、他社が嫌がることを率先してトライしてみるということが当社の強みであり、
他社との差別化戦略を常に模索しているため、超嫌がってる製造現場を説得して、なんとか完成させました。

共和ゴム製「超高比重ゴム」(比重4.5)の写真です。

これが「超高比重ゴム」です。
厚みは0.5mm、1mm、2mm、3mmで試作を行いました。

しかし何とか試作品はできましたが、量産するためには専用の特注設備を導入しなければなりません・・・・

7月東京ビッグサイトで開催された騒音・振動対策展2024に参考出品していたところ、
TBSさんがかなり喰いついてこられて、今回の出演につながりました。

10月6日放映から1ヶ月以上経過しましたが、かなりのたくさんのお問い合わせを頂き、
まだその余韻が残っております。

具体的な商談のお話しもたくさんいただいており、試作品をそのまま購入してくれる会社も多く、
量産試作品がどんどん無くなってきております。

まだ小口の注文ばかりで、正式な大口受注には至っておりませんが、もう思い切って特注設備の発注をかけ、
来年1月には量産する方向で進めております。

このスピード感・チャレンジ精神も当社の強み・社風です!

この勢いで、しっかりとした売り上げに繋げていけるようにしっかりと頑張っていきたいです。

「超高比重ゴム」
何卒宜しくお願い致します。

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