道路陥没対策で注目される「地下空洞」とは?
近年、道路の下にできる地下空洞が原因となる道路陥没事故が増えています。
2025年1月には、埼玉県八潮市で下水道管の破損が原因と考えられる陥没事故が発生しました。
また、国土交通省の発表では、2022年度に全国で約2,600件の道路陥没が確認されています。
道路陥没は突然起こるように見えますが、実際には次のような原因が重なっています。
- 下水道管の老朽化
- 土砂の流出
- 地盤のゆるみ
- 道路下の空洞発生
そのため重要なのは、
・空洞を早く見つけること
・見つけた空洞に適切に対処すること この2つが、道路陥没対策では重要になります。
当社は、創業55年目のゴム製造会社として、社会課題解決を目指し、二度とこのような事故が起こらないために道路下空洞への対策部材を開発しました。
それが、道路下空洞対策用球体です。
道路下空洞対策用球体とは?
当社が開発したのが、道路下空洞対策用球体です。
この製品は、
- 道路に小さな孔をあける
- 折りたたんだ球体を挿入
- 内部に流動化処理土やコンクリートを注入
- 球体を膨らませる という方法で施工します。

これにより、
- 空洞周辺の支持性回復
- 荷重(車の重さ)の分散 を実現します。
なぜ「球体」なのか?
球体は、地下空洞の中で均等に膨らみやすいという特長があります。
道路に大きな穴を開けるのではなく、小さな孔から折りたたんだ状態で挿入し、内部で膨らませることを想定しています。
施工の流れは、次のようなイメージです。
- 道路下に空洞が確認された箇所に小さな孔を開ける
- 折りたたんだ球体を孔から挿入する
- 注入管から流動化処理土やコンクリートを入れる
- 球体を膨張させ、支持性回復を図る
膨張状態は目視で確認しにくいため、球体サイズをもとに、注入する体積や重量を管理しながら施工します。
空洞は「完全に埋める必要」があるのか?
道路下空洞対策で大切なのは、単に空洞の全容積を完全に埋めることだけではありません。
重要なのは、路盤の支持性や荷重伝達を回復し、陥没危険度を下げる設計です。
東京大学生産技術研究所の公開資料でも、空隙が残ったとしても陥没危険度は大幅に低下し得ることが示されています。
つまり、道路下空洞対策では、次のことを考える必要があります。
- どこを支えるべきか
- どの範囲を充填すべきか
- どのように荷重を受ける構造にするか
当社の道路下空洞対策用球体は、全面完全充填だけに依存するのではなく、支持性回復と荷重伝達の確保を重視しています。
2種類の球体を用意
共和ゴム株式会社の道路下空洞対策用球体には、2種類があります。
■PVCターポリン製球体
PVCターポリン製球体は、補強基材入りです。
そのため、強度を重視したい場面に適しています。
道路下空洞の周囲には、突起物がある場合もあります。
そのような環境では、まず強度を持つPVCターポリン製球体を使用する考え方が有効です。
■ゴム製球体
ゴム製球体は、天然ゴム製です。
補強基材は入っていません。
PVCターポリン製に比べると強度は下がりますが、空洞形状への追従性に優れています。
不定形空洞の残存空間や、細かな隙間への対応を想定しています。
天然ゴムはアルカリ環境への耐性に制約があるため、充填材が固化するまでの補助部材としての活用を想定しています。
共和ゴム株式会社が重視する性能
道路下空洞対策用球体で重視しているのは、次の性能です。
- 小さな孔から施工できること
- 空洞形状に応じて対応できること
- 支持性回復を図れること
- 荷重伝達の確保を目指せること
- 不定形空洞に追従できること
- 量産対応できること
特に重視しているのは、「完全に埋める」よりも「危険度を下げる」という考え方です。
道路下空洞は、現場ごとに条件が異なります。
だからこそ、空洞調査で得られた情報をもとに、対策部材を設計することが重要です。
このような企業・団体におすすめです
- 建設会社
- 土木会社
- 道路維持管理会社
- 自治体関係者
- 地下空洞調査後の復旧事業者
- インフラ保全に関わる企業
特に、路面下空洞調査後に、
「見つかった空洞をどう処理するか」
「大規模開削を避けられないか」
「支持性回復を図る方法はないか」
とお困りの場合に適しています。
よくある質問
Q1. 空洞を完全に埋める製品ですか?
必ずしも全容積の完全充填だけを目的とする製品ではありません。
重要なのは、路盤の支持性や荷重伝達を回復し、陥没危険度を低減することです。
Q2. 直径500mm球体は量産できますか?
はい。
PVCターポリン製、ゴム製ともに、直径500mm球体は試作開発を完了しており、量産対応が可能です。
Q3. 空洞の形に合わせた対応はできますか?
はい。
空洞調査で得られた大きさ、容積、形状などの情報をもとに、オーダーメイドで仕様を検討します。
Q4. 施工はどこに相談すればよいですか?
施工に関しては、LSS工法協会へのお問い合わせを想定しています。
【施工に関するお問い合わせ先】
中村建設株式会社 LSS浜松プラント
担当:伊藤直樹
所在地:静岡県浜松市
TEL:053-415-1021
まとめ|道路陥没対策は「調査後の一手」が重要です
道路陥没対策では、空洞を見つけることが第一歩です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
見つかった地下空洞に対し、どのように支持性を回復し、荷重伝達を確保し、陥没危険度を下げるか。
ここが、これからの道路維持管理で重要になります。
そこで活きてくるのが当社で開発した「道路下空洞対策用球体」となります。
直径500mm球体は、PVCターポリン製、ゴム製ともに量産対応可能です。
更に大きい直径1000mm、1500mm、2000mmなどの球体も製作可能です。
また空洞の大きさに合わせた大きさや、2種類の材質の組み合わせ提案も可能です。
道路陥没対策、地下空洞対策、路面下空洞の補修部材をご検討の方は、是非とも当社にご相談ください。
何卒宜しくお願い致します。
