新年明けましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願い致します。
共和ゴム(東京営業所)の寺阪翼です。
弊社は今年度から、騒音対策・振動対策の為の防振材マットを本格的に取り扱う事となりました。
製品のご説明の前に、「なぜ防振が今後必要となるのか?」についてお話をしたいと思います。
少し、お付き合いして頂けたら幸いです。
【騒音とは?振動とは?】
・騒音は「空気」を伝わって伝播する波の事を指す。
・振動は「固体」を伝わる波の事を指す。
空気と振動は互いに密接にかかわりあっており、固体が振動すると、空気を伝って音が発生します。
その逆もしかりで、音(空気の波)が固体に接触すると固体は振動します。
つまり振動を抑制する事は、騒音を抑制する事に繋がるのです。
【騒音・振動がもたらす悪影響】
1.直接的な身体への影響
2.睡眠への影響
3.心への影響
人間が揺れを感じるか感じないかの境目は振動レベルで55dB程度と言われており、これを「体感閾値」といいます。
一般的に振動レベル55dBを上回っているかどうかが評価の目安としてよく用いられます。
直接的な身体の影響ですが、人間は65db程度の振動で、多くの人は目を覚ましてしまうということが明らかになっています。
血圧上昇や心拍数増加、体温上昇などについては、90db以上の振動にさらされた際に発生するといわれています。
本来であれば、騒音・振動における人的影響を考えると、国としての担当は厚生労働省であってしかるべきところだと考えていますが、実際は環境省が担当となっております。
特定建築作業に関する規制基準値は75dbまでとなっており、その作業時間も1日あたり10~14時間以内に留めるという非常に緩いものとなっております。
出典:振動規制法(環境省)
現在日本では、50db未満での苦情も少なくなく、子どもが公園で騒いでいる声がうるさいという理由で公園自体が無くなった…というお話もあります。
これは騒音・振動レベルが低いものでも、人間の心理的な影響は小さくない事を表しています。
このような社会的側面を見て、ドイツ製の防振材である「ビブラフォーム」「ビブラディン」に注目し、この度ドイツから取り寄せて、在庫をすることとしました。
なぜドイツ製に拘ったのかというと、ドイツのゴム、スポンジに対しての技術はもはや十八番と言っても良い世界最高クラスだからです。
その性能の高さを簡単に指し示す数値が、「静過重の最大値」です。
日本製の防振ゴムは0.8~1N/mm²が一般的であり、日本最高品質グレードであったとしても、1.5N/mm²です。
それに対して、弊社が取り扱うビブラディンの最高グレード(HL6000)は6N/mm²となっており、日本製の4~6倍となる性能を持っています。
弊社の取り扱うドイツ製防振パッド「ビブラフォーム」「ビブラディン」についてご興味を示されましたら、お気軽にお問い合わせください。
下記に参考資料を添付致します。
ご興味があるようでしたらDLして頂けたらと思います。
どうかよろしくお願い致します。
【各種資料】
ドイツ製防振パッド ビブラフォーム&ビブラディン(カタログ)
【データシート】ドイツ製ポリエーテル系ウレタン防振材