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血糖値スパイクを防ぐ!効果的な食事順序とミニッツバンドの活用

日本では糖尿病患者が約1000万人、糖尿病予備軍が約1100万人と言われております。

白人は体質的に糖質の吸収がうまいので、糖尿病になりにくいと言われてますが、有色人種は糖質の吸収・分解が体質的に苦手で、糖尿病になりやすいと言われております。

実際に、糖尿病患者数世界1位は中国で、2位はインド、3位はパキスタンとなっております。
有病率ではパキスタン、クウェート、メキシコなどが上位とのこと。

生活習慣病の中でも糖尿病ほど厄介な病気はなく、僕個人的には一番ヤバい病気だと思っております。

まず「痛みが全くない」
糖尿病が発症していても痛みなどが全くなく、重度になっても痛みがないため、患者自身が病気だという認識がなく、治療を怠るために、より糖尿病が進んで重篤化してしまう。
また重篤化してからも痛みはなく、視力の低下・失明、四肢の壊死、腎不全による人工透析などに至る。

「痛みが全くない」ということが本当に厄介です。
自覚症状が全くないまま、どこまでも進行し重篤化するのは糖尿病だけだと思います。

 

元々、遺伝的にも、体質的にも糖尿病になりやすい日本人にとって、「糖尿病にならない」という思いを強く意識して生活をすべきだと思います。

 

糖質分解のメカニズム
糖質を食べると、唾液や消化器官から出る消化酵素によって炭水化物などの糖質が分解され、ブドウ糖や果糖の単糖となり、体内に吸収される。
血中のブドウ糖などは、膵臓のランゲルハンス島から分泌されるインスリンと結びつくことで、細胞に取り込まれます。

 

ブドウ糖の重要性
お米など炭水化物から分解されるブドウ糖は人間にとって極めて重要な栄養素です。
脳みそ、赤血球のエネルギー源はブドウ糖しかありません!
人間の生活活動において、脳みそと赤血球にとって必要なブドウ糖量は1日130gとなります。
脳みそ・赤血球以外にも、細胞活動・身体運動・代謝などにもエネルギー源として使われますので、1日310gは最低でも欲しいところです。
本当にざっくりで申し訳ありませんが、お米お茶碗1杯=お蕎麦1人前=パスタ1人前が、ブドウ糖40gとのこと。
ただ肝臓から1日180gのブドウ糖を出してくれるので、1日に最低必要なブドウ糖量は130gとなります。
よって、1日にお茶碗3杯のお米と、少しの糖質は最低でも欲しいです。

 

果糖について
果物に含まれる糖質は果糖です。果糖は既に単糖となっており、消化酵素の必要が無くそのまま体内に吸収されます。
余った果糖は、すぐに脂肪になってしまうため、果糖の摂り過ぎには注意したほうが良いと言われております。
ただ果物にはたくさんの栄養素が含まれており、とても効率良くエネルギーを摂取できるため、考えながらの果物の摂取はとてもお薦めです。

 

最近は糖質カットをするダイエットが流行ってますが、炭水化物を含む糖質カットのダイエットをすると、確実にブドウ糖不足の状態に陥ります。
脳みそは唯一のエネルギー源であるブドウ糖が体内に無いため、「もっと食べろ!」という信号を神経通して身体に送りますので、満腹中枢が働かない状態となり、ずっとお腹が減っている状態となります。
人間の身体のメカニズムは本当に素晴らしいです。
一向にブドウ糖が体内に入ってこないと脳みそが判断すると、筋肉・血管・細胞壁などを分解し、それを原料に肝臓で疑似ブドウ糖が生成され、それが脳みそに届けられ、エネルギー源として使われることで生命維持活動・身体活動が行われます。
これを「糖新生」と言います。
疑似ブドウ糖の生成には肝臓に負担も掛かるし、せっかくの筋肉・血管・細胞壁を分解するため、とても非効率です。また疑似ブドウ糖は完全なブドウ糖ではないため、エネルギーとしての効率も劣ります。しかも肝臓で疑似ブドウ糖が生成される際にケトン体という悪い物質も副産物として生成されてしまいます。

 

ケトン体とは
このケトン体が血中にあるということは、身体が飢餓状態のサインであり「ケトーシス」という状態です。
ケトーシスの症状として、倦怠感、口の渇き、体の不調、頭痛、筋肉痛、吐き気、下痢、めまい、独特な口臭や体臭があります。
このような状態は、とても健康的な身体とはいえません。
ケトーシスの状態が酷くなると、もともと弱アルカリ性の血液がどんどんと酸性となっていき、「ケトアシドーシス」となります。
ケトアシドーシスは、ケトーシスが更にひどくなった急性代謝失調状態のことを言い、重篤な危機的状態です。
このようにケトン体が生成されないためにも炭水化物は毎日きちんと摂取すべきで、行き過ぎた糖質制限ダイエットは控えるべきです!

 

ご飯を食べると、膵臓のランゲルハンス島からインスリンが分泌されます。
若い時は膵臓も元気でインスリンが出やすくなってますが、加齢などの影響で膵臓の機能も衰えてくるため、インスリンが出にくくなってきます。

炭水化物を大量に摂取しすぎるとインスリンを出さないといけなくなるため膵臓に負担が掛かります。
またインスリンをたくさん出し続ける状態が続くと、身体のインスリン抵抗性が高まります。

インスリン抵抗性とは
インスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が十分に発揮できない状態。
インスリン抵抗性とは簡単にいうと「インスリンの効き具合」を意味します。
つまり膵臓からインスリンが血中に分泌されているにも関わらず、インスリンの作用が鈍くなっている状態を意味しています。
インスリン抵抗性があると、筋や脂肪組織の糖取り込み能が低下し、血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となり、より膵臓に負担が掛かります。

 

 

 

朝食は何も食べず、お昼にうどんをたくさん食べてから、午後仕事してたら急に睡魔が襲ってくるということがありませんか?
これには「血糖値スパイク」が大きく関わっております。

血糖値スパイクとは
炭水化物を摂取したあと、短時間で血糖値が急上昇してしまう状態です。
血糖値の急上昇に身体がビックリし、急いで血糖値を下げないといけない慌てて膵臓が頑張ってインスリンを大量に出します。
大量に分泌されたインスリンのお陰で急上昇した血糖値は、急激に下がります。
しかし大量に分泌されたインスリンのせいで通常よりも下がり過ぎてしまい低血糖の状態になる場合があります。
この低血糖の状態の時に、凄い睡魔が襲い掛かってくるためとても眠たくなってしまいます。
このように血糖値スパイクは血管や膵臓、そして身体にとても大きな負担を掛けます。
また大量のインスリンが分泌されるため、このような状態が続くとインスリン抵抗性も高くなってしまいます。

 

血糖値スパイクを防ぐためには、運動と食事(食べ方)、この2つからのアプローチがあります。

 

血糖値スパイクを防ぐための食事(食べ方)について
一番効果があるのは食べる順番です。
まず野菜(食物繊維)を食べ、それからタンパク質や脂質を食べ、最後にご飯(炭水化物)を食べます。
このような順番での食べ方を「カーボ・フィニッシュ」と言います。
最初に野菜を摂ることで、胃の中に食物繊維があるので、炭水化物摂取後の血糖値の上昇を抑えてくれます。僕自身、2週間ずっと血糖値センサーを身体に付け、同じメニューで、食べ方を変えた場合の血糖値の上がり方を確認しました。
最初にタンパク質・脂質、次に野菜、最後に炭水化物でも血糖値スパイクは起こりませんでしたが、やはり一番最初に野菜を食べるのが一番効果がありました。
逆に、空腹時真っ先に、炭水化物を食べると血糖値スパイクはちゃんと起こりました。

 

糖質にも食品によってそれぞれのGI値があります。
GI値が高ければ高いほど血糖値は上がりやすかったです。血糖値センサーで計測していて意外と楽しかったです。

うどんやパンはGI値がとても高いです。
元々うどんは好きでしたが、今では完全に蕎麦派です。

また意外ですがパスタも多めの油(脂質)で調理をするためGI値は低くなっております。
お米も白米と玄米でGI値が違うので、今では玄米しか食べません。
玄米は低GIの代表的な食品で、炭水化物にも関わらず、血糖値の上がり方がとても緩やかで、かつ高栄養なので本当にお薦めです。

このように食べる順番、低GIを意識すれば、血糖値スパイクは抑えられます。
ただ血糖値スパイクは抑えられますが、体内に吸収される糖質の量は食べ物(食品)によって決まります。

 

血糖値スパイクを防ぐための運動について
運動にも有酸素運動、無酸素運動があります。
血糖値スパイクを防ぐためには無酸素運動ではなく、有酸素運動が良いです。
無酸素運動はアドレナリンを分泌するため逆に血糖値が上がる傾向です。
また激しい運動をすれば心拍数もあがります。
個人差にもよりますが心拍数が120以上になると、逆に血糖値が上がるようです。
よって、血糖値スパイクを防ぐ運動は「有酸素運動」「ゆっくりとした運動で心拍数を上げない」ことが重要です。

 

そこで当社は「Minutes Band(ミニッツバンド)」を開発しました。

ゴムは粘弾性体です。
粘性と弾性という相反する両極端の性質があります。
トレーニングバンドは世の中にたくさん出てますが、トレーニングを目的としたゴムバンドなので弾性を高めて、反発弾性・強度をUPさせており、材質も高弾性・高物性のNRゴム(天然ゴム)が主となっております。

当社のミニッツバンドは、弾性を抑え、とことん粘性を高めたゴムで、こんにゃくのようにとても柔らかい超軟質ゴムで作っております。
高粘性・低硬度のゴムのため、筋肉に大きな負荷を掛けずに、筋肉を動かすことができます。
この「筋肉に大きな負荷を掛けずに、筋肉を動かす」ことがとても重要で、有酸素運動、そしてゆっくりとした運動で心拍数を上げないことにつながります。

同じゴムバンドでもトレーニングを目的とした高弾性ゴムとは全く違う高粘性ゴムであるミニッツバンドは、血糖値スパイクを抑制する目的で作られました。

エクササイズ動画は、友人であるPHIピラティス代表の桑原匠司さんに考案していただきましたので、ピラティスの要素も取り入れております。
ミニッツバンドのエクササイズ動画はこちら。

推測・憶測だけで商品化できないので、ちゃんとしたエビデンスも取りました。
同志社大学生命医科学部・米井先生にお願いし、40代~50代の糖尿病予備軍の方々を集めていただき、医師・看護師も立会いの上、臨床試験を行い、血糖値スパイクをちゃんと抑制できたという臨床結果がでました。
臨床試験はとても費用が掛かりましたが、とても良い結果が出て本当に良かったです。

血糖値スパイク抑制バンド「ミニッツバンド」臨床実験結果

 

血糖値スパイク抑制バンド「ミニッツバンド」で、糖尿病予備軍の方々が糖尿病を発症させず、日本人の健康寿命の延伸に貢献したいと思っております。

創業53年のゴム製造会社が、真剣に、かつ気合いを入れて作った『Minutes Band(ミニッツバンド)』を何卒宜しくお願い致します。

 

 

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