EPDMとは?どんな時に使うゴムなのか

EPDMとは、正式にはエチレン・プロピレン・ジエンゴムと呼ばれる合成ゴムです。
耐候性・耐熱性・耐オゾン性に優れており、屋外で使用されるゴム部品や建築・土木資材、自動車部品などに幅広く使われています。
油を使用する箇所以外では、どんな現場にも使用されることが多いです。
EPDMの主な特徴
⓵紫外線や雨風に強い

EPDMは屋外環境に強いゴムです。紫外線や雨風にさらされても劣化しにくく、ひび割れや硬化が起こりにくい特徴があります。
⓶耐熱性に優れている

一般的にEPDMは、-40℃から120℃程度まで使用されることが多く、短時間であればさらに高温環境にも対応できる場合があります。
⓷水や蒸気に強い

EPDMは耐水性・耐蒸気性にも優れています。そのため、パッキンやシール材、防水材などにもよく使用されます。
⓸電気を通しにくい

電気絶縁性が良いため、ケーブル保護材や電気関連部品にも使用されることがあります。
⓹油に弱い

油や燃料が触れると、膨潤・劣化しやすいため、油環境には不向きです。
EPDMがよく使われる用途
- 屋外用パッキン
- 建築用ガスケット
- 自動車のドアシール
- 窓枠ゴム
- 屋上防水シート
- 配管用シール材
- 土木用目地材
- ケーブル保護材
- 防振ゴム
EPDMが向いている場面
EPDMは、次のような条件で特におすすめです。
- 屋外で使用する場合
- 雨や紫外線にさらされる場合
- 温水や蒸気に触れる場合
- 長期間の耐久性が必要な場合
- 電気絶縁性が求められる場合
EPDMが向いていない場面
EPDMは、次のようなモノを苦手とします。
- 油
- ガソリン
- 軽油
- グリース
- シンナーなどの有機溶剤
油や燃料がかかる場所では、EPDMではなくNBRなどの耐油性に優れたゴムが選ばれることが多いです。
主要ゴム材料の比較表
| 材質 | 使用温度目安 | 耐候性 | 耐熱性 | 耐油性 | 耐薬品性 | 相対価格 (天然ゴム=1) |
向いている用途 | 向いていない用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| NR (天然ゴム) |
-50~80℃ | △ | △ | × | △ | 1.0 | 防振したい、衝撃を吸収したい | 屋外、油がかかる、高温環境 |
| SBR | -20~70℃ | △ | △ | △ | △ | 1.0~1.2 | コストを抑えたい、一般用途 | 屋外、高温環境 |
| EPDM | -40~120℃ | ◎ | ◎ | △ | ○ | 1.5~2.5 | 屋外で使う、水に触れる、長寿命が必要 | 油や燃料がかかる環境 |
| NBR | -20~100℃ | △ | ○ | ◎ | ○ | 1.8~3.0 | 油に触れる、機械周辺で使う | 屋外で長期間使う |
| CR (クロロプレン) |
-30~100℃ | ○ | ○ | ○ | ○ | 2.0~3.5 | 屋外で使う、油にも少し触れる | 高温環境、強い薬品環境 |
| シリコン | -60~200℃ | ◎ | ◎◎ | △ | ○ | 5~10 | 高温で使う、低温で使う、衛生性が必要 | 摩耗が多い、引裂きが発生する環境 |
| FKM (フッ素ゴム) |
-20~200℃ | ◎ | ◎◎ | ◎◎ | ◎◎ | 10~30 | 油・薬品・燃料に触れる、高温環境 | コストを抑えたい用途 |
◎:非常に優れる ○:優れる △:普通 ×:不向き
※価格は一般的な工業用ゴム製品の目安です。配合や硬度、数量によって変動します。
※使用温度は一般的な目安であり、配合によって異なります。
※価格は一般的な工業用ゴム製品の目安です。配合、硬度、形状、数量によって変動します。
※使用温度は一般的な目安であり、配合によって異なります。
※価格は配合・硬度・原材料相場・数量によって変動します。上記は一般的な工業用ゴムの目安です。
※「耐候性」とは、紫外線・雨・オゾンによる劣化への強さを示します。
まとめ
EPDMは、屋外・水・熱に強いゴムです。
そのため、建築・土木・自動車・電気関連など、長期間の耐久性が求められる場面で多く使用されています。
ただし、油や燃料には弱いため、使用環境に応じてNBRやシリコンゴムなど他の材質と使い分けることが大切です。
EPDMを使用した製品のご紹介

EPDMは、耐候性・耐水性・耐熱性に優れており、建築・土木・インフラ分野でも多く使用されています。
共和ゴムでは、EPDM製の防水パッキンを採用したボルトナット防錆キャップ「まもるくん®」を製造・販売しています。
「まもるくん®」は、ボルト内部への水の浸入を防ぎ、塩害や凍結防止剤などによる腐食対策に役立つ製品です。
