こんにちは、共和ゴム株式会社です。ゴム製品の図面や仕様書には、「硬度60±5」のようにゴム硬度が書かれていることがよくあります。今回は、ゴム硬度の意味と測り方、選び方の基本を解説します。
ゴム硬度とは
ゴム硬度とは、ゴムの表面に押し針を押し付けたときの「へこみにくさ」を数値で表したものです。数値は0から100までで、数字が大きいほど硬いゴムになります。
なお、ゴム硬度の試験方法は、日本産業規格のJIS K 6253で定められています。そのため、図面に硬度を書くときは、どの試験方法の値かをそろえておくことが大切です。

デュロメータの種類
ゴムの硬さは、主にデュロメータ(押し込み式の硬さ計)で測ります。デュロメータには、押し針の形やばねの強さが違う複数のタイプがあります。
- タイプA:一般的なゴム製品に使う、最もよく使われるタイプ
- タイプD:硬いゴムや樹脂に使うタイプ
- タイプE:柔らかいゴムに使うタイプ
また、スポンジのような柔らかい材料には、アスカーC型などの硬度計が使われることもあります。つまり、同じ「硬度50」でも、測ったタイプが違えば硬さはまったく別物です。
ゴム硬度の測り方と注意点
まず、測定するゴムには十分な厚みが必要です。薄いゴムを測ると、下にある台の硬さを拾ってしまい、実際より硬い値が出ます。
次に、押し針を押し付けてから値を読むまでの時間をそろえます。ゴムは押されている間に少しずつ沈み込むため、読むタイミングで値が変わるからです。
さらに、温度も影響します。一般に、ゴムは低温では硬く、高温では柔らかくなります。このように、硬さを比べるときは、測定条件をそろえることが欠かせません。
ゴム硬度の目安と用途
工業用ゴム製品の汎用的な硬度は、おおむね50〜70程度です。たとえば、パッキンや緩衝材の多くはこの範囲で設計されます。
- 柔らかい(30〜40程度):凹凸になじみやすく、密着させたい部分に向く
- 標準(50〜70程度):パッキンや緩衝材など、幅広い用途に使われる
- 硬い(80〜90程度):耐摩耗性や形の保持が求められる部分に向く
なお、共和ゴムでは、硬度10°前後の超軟質ゴムから、プラスチックのような硬度98°の高硬度ゴムまで取り扱っています。
用途に合ったゴム硬度の選び方
一般に、柔らかいゴムは相手面になじみやすく、すき間をふさぐ力に優れます。一方で、柔らかすぎると、圧力がかかったときにはみ出したり、すり減りやすくなったりします。
反対に、硬いゴムは形が崩れにくく、摩耗にも強い傾向があります。ただし、なじみにくいため、シール性が落ちる場合があります。そのため、ゴム硬度は「密着性」と「耐久性」のバランスで決めるのが基本です。
ゴム硬度に関するよくある質問
Q. ショア硬度とゴム硬度は同じものですか?
A. 「ショアA」は、デュロメータのタイプAとほぼ同じ意味で使われることが多い呼び方です。ただし、図面では試験方法をはっきり書いておくと安心です。
Q. 硬度の公差はどのくらいですか?
A. 一般的には「±5」程度で指定されることが多いです。もっと厳しい公差が必要な場合は、材料や製法と合わせてご相談ください。
まとめ|測定条件とバランスが大切
ゴム硬度は、ゴム製品の性能を左右する基本的な数値です。まず測定方法をそろえ、そのうえで密着性と耐久性のバランスを考えて選ぶことが大切です。
共和ゴムでは、用途に合わせた硬度のご提案から試作まで対応しています。お気軽にお問い合わせください。
