こんにちは、共和ゴム株式会社です。「パッキン」と「ガスケット」は、どちらも液体や気体の漏れを防ぐシール材です。しかし、厳密には使う場所によって呼び方が分かれます。今回は、パッキンとガスケットの違いと、シール材の選び方を解説します。
ガスケットとは
ガスケットとは、配管のフランジの合わせ面や、ふたのすき間など、動かない部分に使うシール材です。そのため、「固定用シール」とも呼ばれます。
たとえば、配管どうしをつなぐフランジの間にはさむ平らなシール材は、代表的なガスケットです。

パッキンとは
一方、パッキンは、回転する軸や往復する棒など、動く部分に使うシール材です。こちらは「運動用シール」とも呼ばれます。
ただし、日常会話では、動かない部分のシール材も「パッキン」と呼ぶことが多く、言葉の使い分けはあいまいになりがちです。
パッキンとガスケットの違い
- 使う場所:ガスケットは動かない部分、パッキンは動く部分
- 求められる性能:固定用は、すき間を長くふさぎ続ける力(へたりにくさ)が重要。運動用は、動きに耐える耐摩耗性や、摩擦の小ささが重要
なお、Oリングのように、固定用と運動用の両方に使われるシール材もあります。つまり、形よりも「どこに、どう使うか」で考えるのがポイントです。
ゴム製ガスケットの主な材料
- NBR:油に強く、油や燃料まわりによく使われる
- EPDM:水や屋外に強く、耐候性に優れる(鉱物油には弱い)
- シリコーンゴム:高温にも低温にも強い
- フッ素ゴム(FKM):耐熱性や耐薬品性に優れる
このように、材料ごとに得意な環境が違います。そのため、流体の種類と使用温度に合わせて選ぶことが大切です。EPDMについては、EPDMの特徴・用途・使用温度の解説記事でも詳しく紹介しています。
ガスケットを選ぶときのポイント
まず、シールする流体(水、油、空気、薬品など)を確認します。次に、使用温度と圧力を確認します。
さらに、ゴムの硬度や圧縮永久ひずみも重要です。一般に、柔らかいゴムは凹凸になじみやすく、硬いゴムは高い圧力に耐えやすい傾向があります。また、締め付けすぎや、相手面の傷・汚れも漏れの原因になります。
なお、管フランジ用ガスケットの寸法などは、日本産業規格(JIS)で定められています。
共和ゴムのシール材の事例
たとえば、ボルトナット防錆キャップ「まもるくん」には、耐候性・耐久性に優れたEPDM製の防水パッキンが内蔵されています(まもるくんの製品ページ)。
また、共和ゴムでは工業用ゴム製品の成形を中心に、シール材に関するご相談にも対応しています。
よくある質問
Q. 水道配管のつなぎ目の「パッキン」はガスケットですか?
A. 動かない部分をふさぐ役割なので、厳密にはガスケットにあたります。ただし、一般的には「パッキン」と呼ばれることが多いです。
Q. 液状ガスケットとは何ですか?
A. 合わせ面に塗って使う、ペースト状のシール材です。複雑な形の合わせ面にも使えるのが特長です。
まとめ|使う場所と条件で選ぶ
ガスケットは動かない部分、パッキンは動く部分に使うシール材です。さらに、流体・温度・圧力に合わせて材料を選ぶことで、漏れにくく長持ちするシールになります。
共和ゴムでは、用途に合わせたゴム材料のご提案から試作まで対応しています。お気軽にお問い合わせください。
